tel.092-589-7378
診療
9:30~13:30/15:00~19:00
土曜 9:30~15:00
休診日
水曜・日曜・祝日

PREVENTIVE お口のコラム

カテゴリー:

予防歯科歯周病虫歯

禁煙のススメ

タバコが健康に悪いことはよく知られています。そして、タバコはお口の健康にも様々な悪影響を与えます。最近の研究では、タバコの有害物質の刺激が歯周病菌やむし歯菌を鍛え上げて、病原性を強くすることが分かってきました。一方で治療中にタバコを止めると、とたんにパワーダウンすることも確認されています。

 

タバコの影響(歯周病編)

  • 歯周病になりやすく、重症化しやすい
  • 治療しても回復が遅く、治りにくい
  • 治療後いったんよくなっても再発しやすい
  • 血管が収縮し、血流が悪いため歯ぐきが腫れにくく、病気の発見が遅れやすい
  • タバコの刺激で歯ぐきが固くなり、出血しにくく、病気の発見が遅れやすい
  • 歯とあごの骨を結びつける歯根膜がタバコで傷む
  • 傷んだ歯根膜に炎症が及ぶと歯が抜けやすくなる

 

タバコの影響(むし歯編)

  • むし歯菌がパワーアップし、歯を溶かす酸をジャンジャン作ってしまう
  • むし歯菌の棲むプラークの外膜が丈夫になり、むし歯菌の作る酸をたっぷり溜め込んで濃度を上げてしまう
  • ヤニのベタベタにプラークが引っ付き、歯ブラシで取り除きにくい
  • むし歯が大きくなりやすく、歯の根っこまで治療をするリスクが増える
  • 根っこの治療をして歯の中をきれいに掃除しても、修復機能が弱まっているため、治療後の回復に時間がかかり、痛みや違和感が続きやすい。
  • 根っこの治療の際、免疫細胞が速やかに働かないため再発リスクが増える

 

タバコの影響(外科治療編)

  • 修復機能が弱ってしまうため、手術後の回復に時間がかかり、痛みや違和感が続きやすい
  • 修復機能が弱ってしまうため、傷口が速やかにふさがらず細菌感染のリスクが増える
  • 抜歯後、骨が歯ぐきに覆われずドライソケットになるリスクが増える

 

まとめ

このようにタバコはお口の健康にさまざまな悪さをします。すぱっと禁煙できるのが理想ですが、まずは一日の本数を減らしたり、禁煙外来や薬局で買える禁煙補助剤も利用できます。また有害物質が低減される、過熱式タバコのIQOS(アイコス)やPloom TECK(プルームテック)といった商品もあります。徐々にでも脱タバコをしていきましょう。

参照 クインテッセンス出版株式会社 『nico 2016年1月号』

ページトップへ