保険と自費の選択肢の広い
審美治療
審美治療
審美治療とは、口元の美しさを追求する診療科目です。
具体的には、歯並びを整えたり、歯や歯茎の色素沈着を改善させるなどが挙げられます。ここでは、虫歯の治療痕や歯の欠損に使用する詰め物(インレー)と被せ物(クラウン)について取り上げます。
「口を開けたときに銀歯が目立つ」というお悩みの患者様は多いものです。当院では、そのような患者様のご要望にお応えし、白く美しい素材を使用した補綴物治療を行っております。
白い詰め物・被せ物
虫歯治療で歯を削ったあとは補綴物(詰め物・被せ物)で差し替えていきます。
詰め物・被せ物には、保険診療のものと自費診療のものがあります。当院では両方のメリット・デメリットをわかりやすくご案内し、患者様のご要望やご予算に応じてより適したものをおすすめしています。
患者様のご要望によっては、口元の美しさを高める素材(セラミックやハイブリッドレジンなどを使った白い詰め物・被せ物)から提案しています。
治療期間 | 約1か月~2か月 |
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通院回数 | 約5~6回 |
保険と自費の詰め物・被せ物の比較
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保険診療の詰め物・被せ物
メリット
- 比較的安価でできる
- 治療工程が少ないため、治療期間が短くなる
デメリット
- 金属なので目立つ
- 定められた素材、工程でつくられるので、融通がきかない
- 金属なので、お口の中での長期的な安定は期待できないとされ、金属アレルギーのリスクもある
- 熱を通しやすいのでしみたり痛みが出やすくなることがある
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自費診療の詰め物・被せ物
メリット
- ニーズにあわせて素材を選ぶことができる
- 白い素材を使っているので目立ちにくく、変色しにくい
- 汚れがたまりにくい
- 金属に比べ、長期的な安定が期待できるため、身体に優しく、再治療のリスクも抑えることが出来る
デメリット
- 自費診療のため、保険診療よりも高額になる
- 保険診療より精密に作製するため治療期間と回数が増える
精密さや選択肢の広さを選ぶなら自費診療をおすすめします
当院では患者様のこだわりを憂慮すると自費診療をお勧めします。
当院では人工の歯を作る前に、歯を作製するケース専用の問診票を使用して(画像参照) 、歯を作るうえで患者様が優先する順番をお聞きしてから、人工の歯の種類のお話をさせて頂いております。
自費診療は補綴物は審美性の高い素材を選ぶことが可能ですし、また補綴物の製作にあたっても、患者様それぞれに型を取るための個人トレーを作製したり、歯茎との関係やかみ合わせを仮歯の状態で調整を行うなど、複数の細かい工程を経て丁寧に行っています。
これによって、患者様それぞれに合った精密な補綴物が出来上がります。
当院が提供している詰め物・被せ物
保険診療の詰め物・被せ物
銀色の詰め物(銀歯)
以前から「銀歯」という名称で知られていますが、素材は「パラジウム合金」という金属を使用しております。
強度があり、長年使用してもすり減りが少ない素材です。
しかし、長期間の使用による変色や金属アレルギーのリスクがあります。
自費診療の詰め物・被せ物
ジルコニアインレー
ジルコニアは、別名人工ダイヤモンドとも称される素材です。非常に高い強度を持っており、噛む力が特に強い奥歯の治療に適しています。欠けたり割れることが少ないため、歯ぎしりや食いしばりがある患者様の治療も可能です。
歯の色に合わせられないので、ご自身の歯より白く浮いてしてしまう方が多いです。
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メリット
- 高い耐久性を持っています
- 汚れが付きにくく、白い仕上がりです
- 金属不使用のため、金属アレルギーの心配がありません
- 保険の銀歯に比べると二次的な虫歯のリスクが減少します
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デメリット
- 公的医療保険が適用されない自由診療です
- 調整が難しく、割れた場合は再治療が必要です
- 歯の色に合わせることが出来ないため、白く浮いてしまうことがある
ジルコニアインレープレミアム
ジルコニアインレーは色調の調整が不可ですが、こちらのジルコニアインレープレミアムは、色を調整することが出来ます。
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メリット
- ジルコニアインレーに比べ、色を周囲の歯に合わせてある程度調整できます
- 高い耐久性を持っています
- 金属不使用のため、金属アレルギーの心配がありません
- 保険の銀歯に比べると二次的な虫歯のリスクが減少します
- 汚れが付きにくい特性があります
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デメリット
- 公的医療保険が適用されない自由診療です
- 天然歯よりも強度があるので、咬み合わせる歯に注意する必要があります
- 透明感がないため周囲の歯とぴったり色を合わせることは難しいです
ハイブリッドインレー
プラスチックとセラミックを混ぜ合わせた素材で作られる詰め物です。セラミックの自然な美しさとプラスチックの歯とのなじみやすさを併せ持っています。天然歯の色に可能な限り近づけることができ、見た目の違和感を軽減できるのが特長です。
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メリット
- ジルコニアのみのインレーに比べて、周囲の歯と色をなじませることが出来ます
- 金属アレルギーの心配がありません
- 二次的な虫歯のリスクが減少します
- 汚れが付きにくい特性があります
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デメリット
- 公的医療保険が適用されない自由診療です
- ジルコニアインレーよりは、強度が劣ります
e-max(イーマックス)
セラミック(陶器)でできた素材の中でも一番透明度が高く、天然歯の色彩に近いのが魅力です。歯茎との境が黒ずむこともありません。
また天然歯に近い強度のために、対向歯を傷めることなく、金属アレルギーの心配がないのも安心です。
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メリット
- 金属を使用していないため、金属アレルギーの心配がありません
- プラークや汚れが付きにくい素材なので、口腔環境を清潔に保てます
- 変色しにくく、天然歯に近い色合いや透明度を持つことから、自然で美しい仕上がりになります
- 天然歯に近い硬さを持つため、噛み合う歯にかかる負担を軽減できます
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デメリット
- 公的医療保険が適用されない自由診療です
- e-maxに強い力がかかると割れてしまう恐れがあるため、歯ぎしりや食いしばりが癖になっている患者様や歯並びの状態によってはお薦めできない場合があります
- 歯を作るうえでの問題で、連冠(歯をつないで作る場合)やブリッジが必要な場所へは使用できません
ジルコニアレイアリング
人工のダイヤモンドとして知られ、天然歯に近い透明感のある白さと、奥歯にも使用できる強度の高さが魅力です。
金属アレルギーの心配もありません。
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メリット
- 高い耐久性を持っています
- プラークや汚れが付きにくい素材なので、口腔環境を清潔に保てます
- 変色しにくく、天然歯に近い色合いや透明度を持つことから、自然で美しい仕上がりになります
- 金属不使用のため、アレルギーの心配がありません
- 連冠やブリッジにも使用できます
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デメリット
- 公的医療保険が適用されない自由診療です
- 調整が難しく、割れた場合は再治療が必要です
- 欠けたり割れたりすることがあります
- e-maxに比べるとやや透明感が落ちます
ジルコニアクラウン
被せ物(クラウン)に使用する、奥歯用のオールセラミック素材です。
透明感は落ちますが、天然歯に近い白さの審美性が魅力です。
金属アレルギーの心配もありません。
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メリット
- 比較的安価で治療することができます
- 天然歯に近い白さを再現できます
- 高い強度を持っているため、割れにくい特徴があります
- プラークや汚れが付きにくい素材なので、口腔環境を清潔に保てます
- 金属不使用のため、アレルギーの心配がありません
- 連冠やブリッジにも使用できます
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デメリット
- 公的医療保険が適用されない自由診療です
- ジルコニア特有の艶(色味)が出るので、周りの歯の色と合わないことがあります
- 天然歯よりも強度があるので、咬み合わせる歯に注意する必要があります
ラミネートベニア
ラミネートベニアとは、前歯の表面をわずかに削り、薄い板状にしたセラミックの技工物を貼り付け、歯の色や形を整える治療です。
1回の施術時間はおよそ1時間とスピーディーであり、ご自身の歯を削る量を少なくして、見た目の美しさを追求できます。近年では材料や接着技術も大幅に向上し、剥がれにくく劣化を抑えた治療の提供が可能です。
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メリット
- ホワイトニングで白くできなかった歯でも白く自然な仕上がりになります。治療時に前歯の隙間を整えることが可能です。
- 歯を削る量が少ないため、治療後の虫歯になる可能性も低くなります。
- 歯を削る量が少ないため、治療後のシミや痛みもほとんどありません。
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デメリット
- 自費診療になるため、保険診療に比べ費用がかかります。
- 破折した歯や、歯並びによっては接着できない可能性があります。
- 咬み合わせが合わない、歯ぎしりなどがひどい場合、割れてしまうことがあります。
- 歯にエナメル質の残っていない状態だとはがれてしまうことがあります。
ハッピーボンド(メタルボンド)
金属のフレームにセラミック(陶器)を焼きつけた素材です。透明感は落ちますが、天然歯に近い白さがあり、耐久性にも優れています。
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メリット
- 見た目の変色に強い素材です
- 内冠が丈夫なため、前歯・臼歯、どちらでも使用できます
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デメリット
- 公的医療保険が適用されない自由診療です
- 装着していると歯茎に着色する場合があります(歯と歯茎の境目が黒く見えることがあります)
- 金属アレルギーを起こす可能性があります
- 内冠の金属は丈夫だが外側のセラミックが欠けてしまう可能性があります
ゴールド
白い色ではありませんが、強度や耐久性に富み、汚れがつきにくい素材です。また素材が溶け出すことがないので、歯や歯茎への着色の心配がありません。
※料金はお尋ねください。(時価によって変動)
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メリット
- 二次的な虫歯の再発抑制に期待できます
- 錆びないので、長期的に使用できます
- 加工がしやすく、あらゆる歯型に対応できます
- 強度が高く、割れたり欠けたりする心配がほとんどありません
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デメリット
- 公的医療保険が適用されない自由診療です
- 金の価格変動により非常に高価になる可能性があります
- 輝きがあり、口を大きく開けると目立つことがあります
- 保険の銀歯よりも熱伝導率が高いため、冷たいものや熱いものが沁みる可能性があります。
ファイバーコア
画像の左側がメタルコア、右側がファイバーコアです。
ファイバーコアとは、グラスファイバーの芯と強化プラスチックでつくられた歯の土台です。ファイバーコアを使用することで、歯に強度を与え、歯を割れにくくします。
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メリット
- 柔軟性があり、歯の破折を招きにくくなります
- 歯の変色が起こりません
- 歯茎が黒ずみがおきにくくなります
- 金属アレルギーが起こりません
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デメリット
- 公的医療保険が適用されない自由診療です
- あまりに大きな虫歯の治療後などほとんど歯根が残っていない場合は、ファイバーコアを適用できないことがあります
- 保険で使用するメタルコア・レジンコアに比べると、ファイバーコアの治療費は比較的高額になります
当院の詰め物・被せ物の治療の流れ
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Flow01
カウンセリング
歯を作製するうえでの問診票の記入をしていただき、患者様のご要望をお伺いし、最適な素材(保険・自費含めて)ご提案いたします。
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Flow02
仮歯作製・調整
仮歯を装着していただき、咬み合わせや歯茎との関係がきちんとできているかなどを細かくチェックして調整していきます。
※保険診療の場合は、自費診療よりも調整回数が限られています。 -
Flow03
型取りのためのトレーを作製
補綴物をつくるために行う型取りの前に、より精密な型取りを行うため、患者様それぞれに合った個人トレーを作製します。
※保険診療の場合は、個人トレーの作製はありません。 -
Flow04
型取り
個人トレーを使用しながら、患者様のお口の中を型取りします。
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Flow05
作製した補綴物を試適確認調整
仮歯を元につくられたものを装着し、咬み合わせや色味などを最終確認します。
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Flow06
完成・装着
試適調整後、技工士に研磨・つや出しをしていただき、完成します。
完成後、最終確認・微調整(必要がない場合もあります)をしてお口の中にセットします。
自費診療の詰め物・被せ物の保証について
少なくとも治療後半年に1度は通院いただくことを条件に、保証サービスをお付けしております。
・インレー、ラミネートベニア
治療から2年間は全額保証、2年から3年間は半額保証
・クラウン、ブリッジ
治療から3年間は全額保証、3年から5年間は半額保証
料金表
詰め物(インレー)
ジルコニアインレー | ¥38,500 |
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ジルコニアインレープレミアム | ¥44,000 |
ハイブリッドインレー | ¥38,500 |
※料金は税込みです。
被せ物(クラウン)
前歯部オールセラミック【e-max】 | ¥121,000 |
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前歯部オールセラミック【ジルコニアレイアリング】 | ¥143,000 |
ラミネートべニア | ¥99,000 |
ハッピーボンド【メタルボンド】 | ¥82,500 |
オールセラミック【R1】 | ¥88,000 |
臼歯部オールセラミック【フルジルコニア600/1200】 | ¥66,000 |
臼歯部オールセラミックプレミアム【フルジルコニア600/1200】 | ¥77,000 |
ゴールドクラウン | ¥88,000~¥93,500 |
※料金は税込みです。
※令和4年10月現在
その他
ファイバーコア | ¥6,600 |
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※料金は税込みです。