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予防歯科
骨粗しょう症の薬と歯科治療
骨粗しょう症などの治療で使用される、ビスフォスホネート系薬剤。
この薬を飲んでいたり、注射をしている場合、抜歯などの外科的な歯科治療がきっかけで顎骨壊死という副作用が起こることがあります。
顎骨壊死とは?
顎の骨が壊死してしまう症状です。
はじめは口内炎程度ですが、進行すると骨に炎症が起こり、歯ぐきに穴があいて骨が露出し、腐骨ができます。
これが出来ると腐骨を取り除く手術が必要となり、顎の骨を大きく失うことに…。治療は大変困難です。
もちろんビスフォスホネート系薬剤を使用している方全員に起こるわけではありませんが(内服薬の使用中に抜歯した場合、0.09%~0.34%程度の確率で起こると言われています)、一般的には薬を使用している期間が長い程、そのリスクは高いと言われています。
ビスフォスホネート系薬剤を飲んでいたり、注射をしていて、どうしても抜かなければいけない歯がある時は、医科のドクターに相談して休薬する場合があります。休薬できない場合は、口腔ケアをしながら経過観察をしていきます。
お願い
ビスフォスホネート系薬剤を使用している方はその旨をお伝え下さい。何の薬かわからない時は、お薬手帳を見せて下さい。当医院では医科と連携して、皆様のお口の健康を守っていきます。