カテゴリー:
予防歯科歯周病
歯石には2種類ある?歯石ができる原因と対処方法を解説!
歯石とは
プラーク(歯垢)が石灰化して硬くなったものです。プラークの中には細菌がいっぱいで歯肉に炎症を起こします。そして、プラークは時間が経過すると歯石になりがっちりと歯にくっつきます。歯石があるとプラークが一層つきやすい状態となり、さらに歯肉の炎症を悪化させる悪循環が始まるのです。
歯石は2種類ある!?
●縁上歯石(えんじょうしせき)
歯肉より上についた歯石です。つきやすい部分は、下の前歯の裏側、上の奥歯の頬側です。歯の全面を覆うほど多量につくことも!
●縁下歯石(えんかしせき)
歯肉の下につく、隠れて目に見えない歯石です。縁上歯石よりも硬く、歯の根にこびりつきます。レントゲン写真にも写りこんできます。炎症が強くなるほど縁下歯石は増えていき、歯肉の奥のプラークのすみかとなり炎症をひどくしていきます。
歯石を放っておくとどうなる?
歯肉の内側はプラーク中の細菌の温床となり、歯肉の炎症を悪化させます。厄介なのは痛みなどの症状がなく炎症がどんどん進んでしまうこと!さらに炎症が進むと、歯を支えている骨をじわじわ溶かし、歯が抜けてしまうのです!
除去しましょう
歯石はとても硬くて、歯ブラシではとれません。歯科医院で取り除く必要があります。超音波を使った専用の機械や、頑固にこびりついた縁下歯石を手用の器具で取り除いていきます。
歯石を取ると
歯と歯がすいた、歯肉がさがった、という声をよくききます。これは炎症により腫れていた歯肉が引き締まったことによるものです。症状が改善した証拠なので心配はいりません。
歯石をつけないために
歯垢が歯石になる前に毎日の歯みがきで取り除きましょう! そのためには正しいブラッシングが必要です。当院ではブラッシング指導も行っています。お気軽にご相談ください。また、縁下歯石は歯みがきでは取り除けません。定期的に歯医者さんに通ってチェックしましょう!