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虫歯
高血圧の患者さんへ!
歯科治療と血圧の関係って?
歯科の治療前や治療中に、緊張してドキドキする方は多いものです。
こういうときは健康な方でも血圧が上昇しますが、高血圧症の全身疾患をおもちの患者さんの場合は、血圧の数値がさらに上がりやすいのです。
ふつう『歯科の治療は命に関わらない』と思われていますが、高血圧症がうまくコントロールされていない患者さんの場合は、歯科の治療がきっかけで血圧に変調をきたし、重篤な事態にいたる可能性すらあるわけです。
そこで、歯科医院では、初診の時に問診票にお書きいただき、治療に際してより適切な配慮ができるよう努めています。
また、歯科医師が全身疾患の病歴や薬などについてお尋ねすることもありますが、安心・安全な歯科医療を患者さんにお届けするために大変重要なことですので、ぜひご協力をお願いいたします。
治療前に注意してほしいこんなこと!
- 持病や飲んでいる薬について問診票に必ず書きましょう。
- 定期健診や、治療中でも健康状態に変化があればその都度お知らせください。
- 血圧のコントロールができていないと歯科治療が受けられないことがあります。普段から内科に通い、しっかりと血圧のコントロールをしておきましょう。
- 治療の予約は、降圧剤がよく効き、血圧が安定しやすい午前中にいれましょう。
治療当日に注意すること!
- 内科から処方されている薬はいつも通りに飲みましょう。
- 時間の余裕をもってお越しください。もし、息を切らしておいでいただいた際には、脈拍が落ち着くまで待合室で少しお休みください。
- 診療台から起きるときはゆっくりと。診療中うがいをするときや、治療が終了したときに、ヒョイと起き上がったり立ち上がったりしないようにしましょう。
- 治療後は、待合室で深呼吸などして、緊張をほぐし血圧を安定させてからお帰り下さい。
万が一気分が悪くなってしまったら??
治療中、気分が悪くなったり頭痛がはじまっているのに、がまんするのは絶対によくありません。
異常高血圧がおこっている可能性があります。遠慮なくすぐに歯科医師にしらせてください。
血圧が不安定な方や、歯科治療に恐怖心がある方は、内科の主治医に相談したり、いざというときの対処法を歯科医師と打ち合わせしておくことも大切です。